2009年11月16日(月)17:07

メルケル首相はセルビアのEU接近を支援

ベルリン(AP)

ドイツはセルビアの段階的EU接近を支持する。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は月曜日、ベルリンでセルビアのボリス・タディッチ大統領との会談を終え、来年1月に始まるセルビア国民に対するEUのビザ免除はきわめて重要なニュースであると述べた。メルケル首相はセルビア政府の内政改革を称賛した。

しかしセルビアの加盟展望には一連の障害も存在する。正式な加盟申請はビザと通商に関する暫定協定*)が発効した後に行われるべきである、とメルケル首相は続けた。しかしドイツは協定の発効を支援するとメルケル首相は明言した。

タディッチ大統領は、セルビアには欧州統合以外の選択肢はないと明言し、最大の経済力を持つドイツの支援がいかにセルビアにとって重要かを強調した。私は安定したセルビアなくして地域の安定の保証は得られないとの意見でメルケル首相と一致した、と大統領は語った。

しかしタディッチ大統領は意見の相違があることも認めた。「セルビアはコソボの独立を認めることはできないし、また決して認めることもない」。「しかしセルビアがこの見解を外交手段によってのみ訴えていくことを強調しておくのは重要である」、と大統領は語った。

原題:Merkel unterstuetzt Serbiens Annaeherung an die EU

*訳注:昨年調印された安定連合協定Stabilisierungs- und Assoziationsabkommenを指す。オランダなどのEU加盟国は、セルビアがハーグの国連旧ユーゴ戦犯法廷に全面的に協力することを批准の条件としており、未だ発効に至っていない。(同日のAFP通信:Merkel sagt Serbien Unterstutzung bei EU-Annaherung zuを参照)




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